お客様の声

Vol.17

ミューチュアルハウス

「お互いさま」の心で、
“帰ってきたくなる”ホームを創る。

  • #東京都
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  • #複数拠点

東京都大田区・神奈川県川崎市に複数のグループホームを運営する共同生活援助「ミューチュアルハウス」様。複数の拠点を持つがゆえの課題を解決するため、「ノウビー」の導入を決めたと言います。今回は大田区千鳥の「ミューチュアル千鳥町ハウス」にお邪魔して、サービス管理責任者の佐藤さんに使用感や導入後の変化について伺ってきました。

01 グループホームを本当の“ホーム”に。
帰ってきたくなる家を創る。

佐藤さん:

私たち「一般社団法人ミューチュアルアンドアソシエイツ」は現在、東京都大田区と神奈川県川崎市にグループホームを計5拠点、他に訪問看護と高齢者向けの居宅介護支援事業所を運営しています。「ミューチュアルハウス」は、そのうちのグループホームの運営を担う事業所となります。
グループホームでは、知的障害者の方を中心に受け入れています。受入れ先を見つけるのが難しい自立度が低めの方を積極的に受け入れたり、「他の利用者さんとの人間関係で退去しなければならなくなった方がいる」という情報を得てその方の受入れに奔走したり。「行き場の無くなってしまった方々が困らないよう地域生活をさせてあげたい」という想いを持って活動しています。

佐藤さん(サービス管理責任者)

私は役職としては「サービス管理責任者」「経営企画室長」ですが、現場に入ることも多く利用者さんとのコミュニケーションも大切な役割のひとつです。現場でいつも心がけているのは「利用者さん以上に笑う」こと。グループホームは利用者さんにとって週末を含めて長時間過ごす“家”のようなものです。私たち職員が率先して笑顔になって、「ここは自分の居場所なんだ」と安心してもらえる雰囲気を作れたらと考えています。

02 アナログ管理の課題をまとめて克服する、
クラウドシステムの恩恵。

佐藤さん:

私どものグループホームでノウビーの導入を決めたのは、管理業務や請求業務の効率化が大きな目的でした。ノウビーを使う前は、プリントアウトしたExcelの帳票等に手書きする紙ベースの管理がメイン。書類は各ホームに保管してあったため、「現地に行かないと書類が見られない」状態でした。
大田区内の各ホーム間は自転車で10分ほど、少し離れた川崎市のホームは車でも往復1時間半程度かかります。月の請求内容をまとめる作業で、移動時間だけで毎月2時間を費やしていました。加えて請求業務のために記録を確認していると、職員の「利用者さんへの対応の仕方」や「記録の書き方」で指導が必要な部分も見えてくるため、主目的以外の作業も出てきます。そうした諸々の対応をこなしながら請求業務を片付けていると、1ホームにつき30分以上、単純計算でも5ホームで2時間半はかかっていたと思います。

そんな移動に2時間、作業に2時間半かかっていた請求業務はいま、ノウビーの導入によって「移動0分、作業1時間」に削減することができました。クラウドシステムで各ホームの記録を自分のPC上で確認できるのは非常にありがたいですね。移動が不要になるうえ、職員への指導も日々の隙間時間で業務日誌を確認しながらできるようになりました。時間が経ってから過去の業務の改善点を伝えても記憶があやふやで効果も薄くなってしまうため、タイムリーに確認・伝達ができる点も助かっています。
結果として、私自身もワークライフバランスが改善された自覚があります。趣味のスポーツにも打ち込めるようになりプライベートも充実する事ができています。

03 事業所一丸となって導入を推進!
“できない”で終わらせない雰囲気作り。

かつては各事業所で帳票を印刷していた。

佐藤さん:

一方でノウビー導入にあたって気を配ったのは、PC初級者へのフォローでした。所属する職員は40代・50代がメインで、20代・30代は2人だけ。非常勤の中には60歳以上の方もいます。そのためPC操作が不慣れな方も一定数いて、導入の際には「できるかな…」という不安の声も少なくありませんでした。
そこでまずは20代の職員に“ノウビー担当”となってもらい、私たち管理側の人間もサポートしながら、PCが苦手な職員に丁寧に教えていきました。実は“ノウビー担当”の職員自身も、特別PCスキルが高いわけではなく一般的なレベルでした。結果論にはなりますが、自ら頑張って覚えながら他人に教えている姿が、職員の間に「みんなで一緒に覚えよう」という連帯感を生んで、PCが苦手な方々も頑張ってくれたのかなと思っています。
そうしてPCでの記録業務を覚えるモチベーションを保ってもらいながら、私も自作のノウビーの操作マニュアルを作成。文章で「Ctrlキーを押す」と書いてあっても「Ctrlキーがどれだかわからない」という人がいることも想定して、実際に各ホームで使用しているキーボードの写真を使って「どのキーを押すのか」が視覚的に伝わるような作りにしました。
“ノウビー担当”の頑張りとマニュアルがあったからこそ、職員のみなさんも協力的になってノウビーの運用を実現できたかなと思います。

04 自身の業務の“価値”を知る。
ノウビーで職員のレベルアップにも期待。

佐藤さん:

今はノウビーを使い始めて1年ほどですが、個人的には気持ちにゆとりを持ちやすくなったのが一番の変化かなと思います。私たちの勤務は、利用者さんの朝食や身の回りのお世話をして送り出しをする朝がとくに忙しいのですが、送り出しなどで手間取ったときにもその日の記録が手書きよりも短時間で終わるノウビーであれば、慌てずに利用者さんの対応に集中できると感じています。
また、支援記録の入力によって職員自身が「自分がしているこの支援でこれだけの報酬が発生している」と日々振り返れるようになったので、“支援と報酬は無縁ではない”という感覚が現場に浸透してくれることも期待しています。ノウビーを使うことで業務ひとつひとつの“価値”を知り支援の大切さを自覚して、これまで以上に利用者さんに寄り添った支援ができるようなレベルアップができるようになったら嬉しいですね。

※本記事に掲載している情報は、公開日時点のものです。

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  • 法人名: 一般社団法人ミューチュアルアンドアソシエイツ
  • 事業所名: ミューチュアルハウス

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