お客様の声

Vol.18

studioFLAT

個性かがやく自由な創作。
アート制作特化の生活介護事業所。

  • #神奈川県
  • #生活介護
  • #アート

その名前に「障害のあるなしに関わらず作品の魅力そのものをフラットに感じてもらいたい」という想いの込められた、アート制作に特化した「studioFLAT」様。理事長でありサービス管理責任者を兼任する大平 暁さんと請求業務等の事務を一手に引き受ける松丸 清美さんに、生活介護事業所の視点から「ノウビー」の使用感を伺ってきました。

01 もっと自由に創作を楽しめる場を。
“アーティストのアトリエ”が川崎市に誕生。

大平さん:

「studioFLAT」は2020年1月に立ち上げた、アート制作をメインに行う生活介護事業所です。立ち上げ前も週に3回ほど、近隣にある別の施設で食堂の一部を使って同様の活動を行っていましたが、「制作に特化した環境を作りたい」という思いが強まったこともあり開所に至りました。
施設内には常設のギャラリースペースも設けていて、事業所に所属するアーティストの方々の作品を展示したり、物販を行ったりしています。こうしたギャラリースペースのある事業所は市内では「studioFLAT」が初めてですが、このスペースがアーティストと地域のみなさんとをつなぐきっかけとなって、風通しの良い事業所になってほしいと考えています。

大平 暁さん(理事長)

松丸さん:

現在所属している17名のアーティストは、「絵を描きたい」という思いを持って所属された方から、ここに来てから初めて絵を描くようになった方まで様々。中にはワンピースや女性もののバッグの柄として採用された経歴を持つアーティストもいます。制作した作品は展示会やインターネットサイトで一般販売していて、最近はサブスクリプションサービスで作品を提供することも増え、大企業の本社役員室やお客様スペース等に飾っていただいたりしています。
サブスクを利用されるお客様の中には「studioFLAT」の活動に賛同いただき、廃棄となった化粧品を提供くださる企業様もいて、リップやファンデーション、アイシャドウなどを下地や絵の具に混ぜてSDGsの貢献にもつながる艶やかな作品を制作したりもしています。

02 2日半はかかっていた請求業務が1時間で完了!
感動レベルの業務負荷削減。

大平さん:

ノウビーを使い始めたのは、「監査が大変だから」と当時のサービス管理責任者が障害福祉ソフトの導入を提案したことがきっかけでした。導入前にはいくつかのソフトを比較しましたが、ノウビーはボタンの数が絞り込まれたシンプルな画面が印象的で、実際に使ってみても見やすさ・操作のしやすさは期待以上でした。また普段から私がMac、請求業務を行う松丸がWindowsを使用しているので、OS関係なくブラウザで利用できる点も嬉しいです。

松丸 清美さん(生活支援員)

松丸さん:

請求業務では、導入前に2日半かかっていた1カ月分の請求がおおよそ半日、実質的には2時間程度で完了するようになってノウビーのすごさに感動しています。一度、1時間で終わったときにはあまりの早さに「もしかして何か作業を飛ばしてしまったんじゃないか?」と確認してしまいました
ここまで削減できた理由はバラバラだった様々な記録が、一ヶ所にまとまって連動するようになったからだと思っています。これまではアーティストごとにファイル分けされたExcelの帳票に手動で入力していて、請求の際にはそれらをまとめたうえで簡易入力システムに入力していました。しかし今はノウビーにまとめて記録されているので、1クリックで自動的に請求用の書式を作成してくれます。請求関連の改定があったときもノウビー側がバージョンアップして自動で対応してくれるので、抜け・漏れを細かく確認する時間が不要になったのもかなり助かっています。

大平さん:

ここまで便利なのに価格も非常にリーズナブルで、今やノウビー無しで運営するなんて考えられません。システムの域を超えて“優秀な事務員さん”くらいの存在です。現実のノウビーの価格では事務員一人雇えないですけどね。

03 一覧性の向上で、
一人ひとりの支援も手厚くなる。

大平さん:

施設の特性もあって請求業務と比べると限定的ですが、支援記録の管理面でもノウビーの導入効果は実感しています。
現在、支援員にはアーティストの支援に注力してもらうためこれまで通りの紙ベースでの記録を続けていて、その内容を私たちがノウビーに入力しています。それでも便利と感じているのは、事業所全体の動きが把握しやすい一覧性のおかげです。
導入前はアーティスト一人ひとりの支援記録は別々のファイルで管理していました。その管理方法でも「この人が何をしたか」を追うことはできましたが、ノウビーを導入して「事業所全体で、誰が、何を、どのようにしたか」まで一目でわかるようになると、アーティストの体調等にもこれまで以上に気を配りやすくなりました。そのメリットは、現状に即した「個別支援計画」の設計にも役立っていると感じています。また、委託事業のように企業から依頼を受けて行う作品制作の進捗管理がこれまでよりも容易になったのも間違いありません。

04 障害の有無に左右されない、
個性を活かした多彩な創作活動。

大平さん:

今後の展望としては、「『studioFLAT』の新たな事業所を開所したい」という思いはあります。現状、この事業所はあと3人で定員に達するのですが、数年後にはこの幸区に県立の特別支援学校が設置される計画があるんです。そこの卒業生を積極的に受け入れられるよう、私たちのキャパシティーも広げておきたいと考えています。
障害のある人たちの創る作品は、今はまだ「障害者アート」のような呼び方がありますが、そうした作品がもっと一般化すれば、特別な呼称も必要なくなる。私たちがアーティストの発掘と育成に取り組み、その才能を発信する発表の場としての機能を果たしていくことで、そんな未来にどんどん近づいていけることが楽しみです。

松丸さん:

アーティストのみなさんも、毎日コツコツ描く人・「今日はできる」という日に一気に描く人・1枚のパネルをじっくり仕上げたい人・どんどん新しい絵を描きたい人と、作品に対する取り組み方も十人十色です。過度な締切など制限が多くなってしまうとせっかくの才能を発揮しきれないアーティストも出てきてしまうかもしれないので、一人ひとりが個々のペースで創作活動に取り組めるように、私たち運営もしっかり体制を整える努力をしていきたいなと思います。

※本記事に掲載している情報は、公開日時点のものです。

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  • 法人名: NPO法人studioFLAT
  • 事業所名: studioFLAT

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