さざ波てんかん神経クリニック

利用者、スタッフ、
みんなの「あるべき生活」を実現したい。
- #静岡
- #新規開所
- #チョコレート製造
今回お話を伺ったのは、静岡県で就労継続支援B型事業所「ZAQT」を運営されている医療法人社団灯信会の皆様です。2019年10月に事業所を新設するにあたり、なぜknowbeの導入を検討されたのか、そして実際の導入メリットとは。「病院治療の発展形」として掲げる理念についてもお聞かせいただきました。
01 「働く」という役割を、意識できる場に。
間淵さん:
私たちの母体となる医療法人社団灯信会さざ波てんかん神経クリニックは心療内科・精神科医院であり、てんかん専門の外来治療が受けられるクリニックです。灯信会理事長、さざ波てんかん神経クリニック院長の中村医師は、薬物治療の限界を心得るべきと、最小限の薬剤で十分な効果をもたらすよう考え「病院治療からさらに次のステップ が踏み出せる体制を作りたい」と新たに、2019年の10月に就労継続支援B型事業所を立ち上げたんです。

間淵さん(施設長・精神保健福祉士)
私たち灯信会の理念は「あるべき生活に戻る」というもの。
しっかりと社会の中での役割を持ち、できるだけ笑顔に満ち溢れた時間を作りだす、お金を稼ぐことで生きる上での選択肢を増やし病気を乗り越え、生活にまつわる「お金・時間・家族(友人)」を理想の状態に近づけたいと考えています。生活支援という面もありますが、「働く」ということに焦点をあてたリハビリテーションを提供したいと考えています。

02
すぐ使えるようになるし、
気づいたことをパッと入力もできる。
間淵さん:
新たに事業所を立ち上げるにあたって事務作業ができるスタッフも集めたんですが、手書きの作業がとても多かったんですよね。そうするとやはり業務効率は下がり、人件費も膨らんでしまいます。以前の職場では福祉の専門家が集まっていましたが、事務作業で手一杯になり結果的に経営とサービスの質が思う状態にならなかった経験から、ノウビーの導入に至りました。効率化はもちろん大きなメリットとしてありますが、気に入っているのはシンプルな点ですね。理由は二つあって、一つは余計な機能がついていないので使い方を人に説明をするときにとても簡単なこと。使い方もみんなすぐ覚えちゃいました。パッと気づいたこと、思いついたことをスタッフが入力・記録できるのもラクですね。
もう一つは初期費用が抑えられることです。色々機能がついている他社サービスも検討しましたが、かなりのイニシャルコストがかかってしまう。私たちには、他にもお金をかけたいモノやコトがたくさんあるんです。たとえば、利用者さんの中には、突如意識を無くしてしまう可能性がある方もいらっしゃいます。だから、ここの事業所の床材は下に空洞を作って、大きな怪我に至らないような設計にこだわりました。



03 職場で笑っていられる時間、家族との時間も増えた。

小川さん(サービス管理責任者)
小川さん:
前職でもサービス管理責任者をしていました。この事業所で初めてノウビーを使用しましたが、本当に助かってます!いつもの業務がとても効率化されたというか、以前は書面を作成するだけで丸2日かかっていた事務作業が半日程度で済むようになりましたね。
特に改善されたのはタイムカードの管理を手入力でしなくて良くなったことです。毎月10日までにまとめないといけないので、月初に大型連休がある1月と5月は地獄のようでした...。以前は元日も家で過ごした後、22時くらいに仕事場に行って打ち込み作業をしていたんです。続けて1月2日の夜も通ったりして。それが無くなったので今年のお正月は「お母さんが家にいる!」と子どもたちに驚かれました(笑)。当たり前のことですが、特別な日に家族で過ごせる時間が増えたのは嬉しいですね。
ゆとりがあるって、良いことですよね。人に対して、笑って許せることも多くなるんですよ。コミュニケーションの質と量が変化するんです。ノウビーのおかげで、私たちもあるべき生活に戻れたと思います。クルー(利用者)の話であったり、「近所のあそこのたい焼きが美味いよ」といったスタッフ同士の共有ごと、雑談も増えた気がしますね。
04
「つながり」の中で、
共に生きていく感覚を育みたい。

間淵さん:
前うちは、「SIMPLE」「SMILE」「SLOW」という「3つのS」をテーマとして掲げていたんですが、今まで話したように、そのテーマにつながる働き方ができるようになったと感じています。業務の煩雑さは軽減され、笑顔で仕事ができ、雑談する余裕も生まれた。それが結果的にクルー(利用者)の方の笑顔や社会復帰にもつながっていると思うんですよね。 あと、仕事にチョコレートという商材を選んだのも意味があって。ちょっと医療を超えた壮大な話になってしまうのですが、チョコレートの原料のカカオは、木を育て、収穫し、製品化され、人が生きるために食べる。作業工程で出た皮や葉は再生エネルギーとして活用し、人の役に立つ。そして、人はまたカカオを育てる。無駄なものなんて生まれません。「作る」「食べる」など点で捉えがちなことを、「全てはつながっているんだよ」とクルー(利用者)に伝えていくことが社会で生きる、社会復帰のためには大切だと思います。まだまだそれが実践できているとは言えませんが、ゆとりができた時間を使って理念や考えを少しずつ浸透させ、クルー(利用者)の方にもっとやりがいを実感してもらいたいですね。
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法人名:
医療法人社団灯信会
さざ波てんかん神経クリニック - 事業所名: ZAQT(ざくと)
- 住所: 〒420-0841 静岡県静岡市葵区上足洗4-8-8